メーカー系ソフトウェア技術者の現状

ブログのタイトルの通り、一応メーカー系のソフトウェア技術者に属するので、まぁ少し現状をサラッと。

まず、メーカー系と、他(独立系やユーザ系)とソフトウェアスキルで比べた場合、メーカー系のほうが基本的に劣ります(個人的な主観ですけど)。
何故かというと、単純に『メーカー系は組み込みがメイン』だからです。
開発環境自体、今も昔もあまり大きく変化する事がありません(基本C)。なのでフロント/バックエンドエンジニアのように、常に新しい技術が目まぐるしく出てくる環境に身を置いている人と比べると、どうしても技術のキャッチアップが遅れます。なのでメーカー系のほうが一般的にソフトスキルは落ちる傾向にあります。と、なると中にはこういう話も出てくるわけです。

・技術があるとこ(独立系とかに)に仕事お願いしたほうが良くね?問題

先程説明の通り、まだ組み込みなら大丈夫なのですが(というか寧ろ強い)、スマホやサーバの開発など、最新の技術トレンドを含んだ分野になると、正直見劣りするのが現状です。開発を成功させようと思った時に、技術力があるとこにお願いしたいのが普通の考えですしね。また、付き合いが多い組織とかになると、大体どれくらいのスキルレベルを持っているかも良くも悪くも把握されているので誤魔化しも効きません。

じゃあ完全にそういった仕事が取れないかというと、そういうわけでもありません。社会の仕組みと言ってはなんですが、親メーカがソフト開発を依頼する場合は、必ずメーカ系(グループ内)のソフト会社に出さないといけない、とかとか色々事情があるもんです。ただ大きなメーカーになると、メーカー系のソフト会社も一つでは無いので、グループ内で仕事の取り合いが発生したりもしますし、黙ってても仕事が入り込んでくるという事では当然ないみたいです(下っ端なので実際に仕事を取る過程は正直よー分かりません)。ただメーカー系以外と比べるとさすがに仕事は取り易いはずかと。

と、少しdisった感じになってしまいましたが、メーカー系にもそれなりの強みはあります。保証とドメインスキルです。開発が終わって人が引き揚げた後に、問題が発生して、知っている担当者が誰も残っていないやんけ!、とか基本的にはありませんから、そういった点では少し安心感があります。また商品特有のドメイン知識等も、組織的に引き継いでるため、継続的なケアという意味では、メーカー系の強みになるかなと思います。